数年前からじわじわきてるイベント。派手ではない、地味なものに仮装する《地味ハロウィン》。数年前から《デイリーポータルZ》というWebサイトがやってるこんなイベントです▷ (Click!)
仮装例を挙げると、
・交通量調査員
・会社に泊まったプログラマー
・飛行機を誘導する人
・スタバの店員
・地域清掃ボランティア
・ライブ会場の前でチケット譲ってと掲げてる人
・テレビ「人生の楽園」に出てくる夫婦
・東京地検特捜部の段ボール持って押収に入る人
などなど
実に巧妙で、センスが問われそうです。
そんな《地味ハロウィン》がCAFE Kiitosで行われました。詳細は以下。(キートス公式HPでの告知はこちら)
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【日付】 10月29日(日)・30日(月)
【時間】 お店の営業時間中いつでも
【場所】 CAFE Kiitos
【参加方法】地味ハロウィンの格好をして普通にご来店・ご飲食ください。(いつもと違うのは、格好だけ!普通にカフェでお過ごし下さい)
では、当日の様子を以下に。
【1】何の仮装?
子連れでメール便を配りながら散歩している人。
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【2】ポイントなど
手元や首が冷えるので、あったかくしているところ。防寒対策。荷物最小限。※子どもの服装は普段着です。
【1】何の仮装?
鶴瓶の『家族に乾杯!』でゲストのイケメン俳優に遭遇して、テンパりながらも町を案内する人(四世代同居の嫁)
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【2】ポイントなど
「ホントに突然来るんですね!!」と驚きながら、うれしはずかしタオルで顔を隠しながらも、イケメン俳優をガン見してしまうという、あるある。
ちなみに俳優は高橋一生か竹内涼真あたり。
【1】何の仮装?
アジアン雑貨店の店員
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【2】ポイントなど
アジアン雑貨店ナマステの吉祥寺店のマネージャーです。名前を中村アンと言います。
アジアン雑貨店の洋服って、(東南アジアからの仕入れがほとんどだと思うので)夏物がほとんどですが、冬場はやはりシーズンオフなのでしょうか?服装を決めるのに、はたと、この時期彼女たちはどんな服着てたっけ?と分からなくなり苦労しました。
【1】何の仮装?
工場に来た派遣社員7人のうちの1人
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【2】ポイントなど
7人の派遣社員の初日。この三日後、社員の人に注意されマスクは白になる。肌はキレイ。ポイントはストレートアイロンでやった前髪です。
【1】何の仮装?
仙台から自転車で来た人
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【2】ポイントなど
自転車で走りやすい格好。少し肌寒い。いやー仙台から遠かった。(カペルミュールという自転車ブランドの服らしく、袖がパフスリーブになっててかわいかった。店主談)
【1】何の仮装?
ホテルのフロント。
特に、小説『オテル・ド・ドルモン・ビアン』のフロントの本田さん
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【2】ポイントなど
本当にビジネスホテルのフロントの仕事をしていて、リボンだけ付け替えようと替わりのリボンを決めるのに苦労しました。
なぜか仕事のときと同じ制服を着ているのに『オテル・モルのフロント』と設定したら、かなり気分が変わりました。日没の中、車を走らせて、Kiitosに向かう感じがオテル・モルに出勤しているようでした。
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(『オテル・ド・ドルモン・ビアン』は、キートスにも本を置いてますが、心地よい睡眠を提供する、睡眠に特化した架空のホテルの素敵なお話なんです。キートス店主談)
【1】何の仮装?
編み物をする妊婦さん
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【2】ポイントなど
演劇をしている知り合いから妊婦セットをお借りしました。編み物は編み物のプロ @sagirie_meru さんからお借りしました。
妊婦さんは、淡い色の服を着ているイメージと、足元を冷えないようにしているイメージがあったので、こんな感じになりました。
【1】何の仮装?
エスカレーターの降り口で待ち構えてチラシを配ってるショップ店員
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【2】ポイントなど
戦国時代の軍師並みの知略で、逃げ場のないエスカレーターの降り口という場所で確実にチラシを配る感とエプロン
【1】何の仮装?
休み前日、溜まった録画を観るつもりの人
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【2】ポイントなど
鑑賞のお供はポテトチップスうす塩。1週間頑張ったご褒美に。ビールはいつもより高級。
【1】何の仮装?
金曜日からディズニーランドに行く人(学生)
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【2】ポイントなど
家に学校の荷物とブレザーを置いたらすぐ出発。ネクタイはもう外してる。ちなみにホテルはディズニーランドの近くのホテル。(前日にホテル宿泊。朝一でディズニーを満喫し、午後3時には帰宅のためディズニーを後にすると言ってました。店主聞き取り)
【1】何の仮装?
北茨城市在住、33歳OL。
根っからの関ジャニファン(エイター)。午後から半休を取り、ライブ観戦。
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【2】ポイントなど
地味で冴えないOLファッションを醸し出すのが苦労した。エイターの熱き想いは腕に。振り付けは数曲ならなんとか。数曲というところがいい加減。
みなさん、工夫を凝らした“ いでたち ”で参加していました。それぞれに背景のストーリーがあって、おもしろいです。
服装はもとより、小道具も凝っていてみなさん楽しそう。
地味ハロウィンのおもしろさは、全く知らない人には、その場に溶け込みすぎて、もしかしたら気づかれないというところ。普段からそういう人いるよねというあるあるでしょうか。
みなさん共感しながら大笑いしていました。(知り合いどうしじゃなくても笑いあってとても和やかなイベントでした。)
私も、今回の地味ハロウィン@キートスでは、思わず「いる!」と何度も叫んでいました。
アンケートに答えて、地味ハロウィン認定されると、地味なお菓子をもらうことができます。
↓地味なお菓子の数々。
実は、開催の1ヶ月ほど前から、キートスの店主やお客さんでこの地味ハロウィンに興味のある人たちどうしで何をやろうかなど話すことも楽しかったこの企画。みんなが和やかになれる企画でした。
今年参加を躊躇していた方も、来年はぜひ、何の仮装をしようか企画を練る段階から楽しんで参加してみては。
Photo & Text /Chou NAKAOKA