5月5日(木・祝)に、カフェ キートスでは初めてとなる音楽ライブが行われました。
高い天井と広い空間に音がどのように響くのか、会場は開演前からワクワク感で満たされていました。
今回のライブは、『ネイロコタン』と『オツベル』の2組による音楽ライブ。それぞれに独特の世界観をもつ2組。
2組とも『木を植える音楽』というCDの製作に参加しています。
◆ 『木を植える音楽』とは・・・震災で被害のあったいわき市の新舞子の浜にクロマツの苗を植えるべく11組のアーティストが集結して作ったCD。一枚の売り上げで10本の苗が植えられます。キートスでも販売中。
会場となったカフェキートスとこの2組のアーティストの馴れ初めは・・・
2015年3月にさかのぼります。
『木を植える音楽』に参加のアーティストたちが、震災で被害のあったいわき市の新舞子の浜にクロマツの苗を植えるべく植林にいわき市にを訪れます。
それは3月とはいえ、まだまだ寒い一日でした。植林も終わりもう日が暮れかかった頃、冷えきった身体を暖めるべく、いわき市のカフェを皆んなでスマホで検索したといいます。
一方、キートスはオープンから1年も経たない頃。検索してもHPや食べログなどはまだ検索にヒットされないはずのひっそり営業のカフェ。時刻は5時過ぎ。その日も、最近仲良くなった常連さんを相手にこじんまりと営業してました。
店主が、今日もそろそろ片付けを始めようと思った頃、この辺りでは見慣れない“なり”をした集団がキートスへやってきます。
「8人なんですけど、大丈夫ですか?」
これがファーストコンタクト。
いつもより多めの集団に、少々緊張つつも、店主が温かい飲み物を提供します。
そんな緊張をよそに、8人集団は
「やっぱ生歌はいいよね〜」などという会話。
キートス店主は、いったい何者なんだろうと思いつつ・・・会話もないまま1時間ほどが過ぎます。
何かのきっかけで、「今日、植林をしてきたんです。」と8人集団の一人が店主に声をかけます。
諸事情を知ったところで、一気に意気投合。あとは、このライブへと繋がります。
・・・・・とここまで、前置きが長くなりましたが、ここからが今回のライブレポです。時系列でお送りします。
下記はネイロコタンのフライヤー。
前日は、郡山にあるMAPLE coffee&donutでライブでした。
↓見てのように、5日ライブ当日は
郡山→車パンク→いわき の流れ
パンク修理は、男子担当。ネイロコタンのヤマさんとオツベルくん。
なんだかんだでキートス到着。
リハーサルみっちり2時間!
先のフライヤーとそっくり。↓
ネイロコタン:メミさん(左)とヤマさん(右)
メミさんの持ってる楽器は、「コンサティーナ」というアコーディオンみたいな構造の楽器。
夕方から日が暮れる時間が美しかった。
↓YouTubeは下記で
葉っぱ越しのオツベルくん。↓
ビール越しのオツベルくん。↓
↓YouTubeは下記で
音楽的なことはよく分かりませんが、ネイロコタンのメミさんのしなやかな声、ヤマさんの感覚的な衝動、オツベルくんの精霊感。みなすごかった。
3人それぞれにある、決意というか、意思というか、何か内にあるゆるぎないものを見た気がして、深く感に入ったのでした。そしてキートスの空間全体が《多幸感》で満たされていました。
もちろん3人で『木を植える音楽』に収録の曲も。
↓YouTubeは下記で
楽しかった。そして美しかった。あと、美味しかった。
キートスのカレー。
お客さんのディジュリドゥを吹く。
ヤマさんだけ、窓の外にいます。↓
ネイロコタン : アコースティック楽器と歌の二人組。 マンドリン、コンサーティーナ、ギター、声、数々の楽器を弄ぶメミ・コタンとコントラバス一本を持て余す山崎ネイロ。 ヤギとネコと共に山のふもとで暮らすネイロコタン。土や風や星や植物、台所の振り子時計、友人と分け合う美味しいもの、そんなものたちからメロディや言葉、ソウルをもらって音遊び中。2013年結成。
2008年結成のマンマリカでは、バンド編成で活動。現在はメンバーの都合により、ネイロコタンの活動が中心。
2013年、マンマリカのフルアルバム「ジンジルカ」をリリース。
動画はこちら→https://youtu.be/ZjGaT2Y3DKA
オツベル : シンガーソングライター。 音と歌を使って表現活動を展開。うたとギターに愉快奇妙な詩をのせた空間芸術、穏やかなメランコリックサウンドが語りかける。 『卓越したポップセンスに加え、サンプラーや様々な楽器を駆使して表現される“おはなし”(歌)は聞き手を強烈に惹き付けるだけでなく、音によって具現化された絵本を観ているようである』(M3Hrecord)
動画はこちら→https://youtu.be/RikRmqGqmLs
Photo /Memi Cotan
Photo & Text /Chou NAKAOKA